義理の親と合わないのはなぜ?尊重しながら自分らしさを守る距離感

親孝行

結婚すると、相手の親とも「家族」になります。
けれど、もともとはまったく違う環境で育った者同士。結婚したからといって、義理の親と自然に分かり合えるわけではありません。

「義理の親と合わない」――。
そんな悩みを抱える人は少なくありません。私自身もその一人でした。

ここでは、義理の親と合わない理由、そしてどうやって距離感を保ちながら関係を築けばいいのか。私自身の体験を交えて考えてみたいと思います。

「義理の親との関係は、実はパートナーとの距離感にも大きく影響されます。その点については、こちらの記事でまとめています👇」
👉 親孝行するならまずはパートナーとの距離感から

義理の親と合わない理由

環境の違い

育った家庭の文化や習慣が違えば、生活スタイルも異なります。
都会育ちと地方育ち、核家族と大家族。

たとえば「食卓に必ず漬物がある」「ご飯はまとめて炊くか、その都度炊くか」といった些細な違いが、意外と大きな溝になります。
洗濯物を外に干すか、部屋干しにするか。食器をすぐ片付けるか、後でまとめて片付けるか。どちらが正しいわけでもないのに、違いが積み重なると「合わない」と感じやすくなるのです。

私も義理の実家に行くと「家のルール」に合わせようと気を遣いました。たとえば台所に立つとき、「調味料はどこですか?」と聞くのもはばかられて、結局ただ立っているだけになる。
「気が利かない」と思われるのも怖くて、ぎこちなくなる。そんな小さなことの積み重ねが、居心地の悪さを生んでいたのだと思います。

年代の違い

義理の親世代は、どうしても「昔の常識」で物事を語りがちです。
「昔はこうだった」「自分の若い頃はもっと苦労した」――。
ときには自慢話に聞こえたり、同じ話を繰り返されたりして、聞く側が疲れてしまうこともあります。

また、「嫁とはこうあるべき」「男はこうすべき」という価値観を押し付けられることもあります。
年代の違いは、考え方や態度のズレを生みやすいのです。

さらに、会話の中で「噂話が大好きなお母さん」もいれば、「自分のやり方が一番」と押し付けてくるお父さんもいる。
その度に、「ああ、私とは世界が違うな」と感じる瞬間がありました。

嗜好の違い

食べ物や生活習慣の好みも大きな要素です。
煙草を吸う義理の親、毎晩お酒を欠かさない義理の親。
一方で、自分は健康志向で煙草が苦手、お酒も飲まない。そうなると、同じ空間にいるだけでしんどくなってしまいます。

私自身も、義理の実家で「お鍋」が続いたときは正直辛かったです。もともと鍋料理があまり好きではなかったので、笑顔で食べながら内心は「またお鍋か…」と思っていました。

買い出しに一緒に行っても、自分の好きな果物をカゴに入れる勇気が出ない。デザートを「食べる?」と聞かれても「いえ、結構です」と遠慮してしまう。
義理の親(私の場合は義理の家族)に合わせることを「礼儀」だと思い込んで、自分の気持ちを押し殺していたのです。

元夫から学んだ「尊重と自分のペース」

そんな中で印象的だったのは、元夫の姿勢です。

離婚しているので、本当に偉そうにこんなことが書けるわけではありません。
離婚にはそれなりの理由がありましたが、振り返ってみると「結婚にもいいところはあった」と思えるのです。

彼は私の母をとても大事にしてくれました。本当にありがたいことです。

彼は、私の母に「無理に合わせる」ことをしなかったのです。
嫌いなものは無理に食べない。
滞在時間も、自分のペースを守る。
母の言葉を尊重はするけれど、「自分を曲げてまで合わせる」ことはしませんでした。

たとえば、母が「これ食べてみる?」とすすめても「これは苦手だから遠慮するね」とサラッと答えていた。母も、苦手なものを押し付ける人ではありません。本音がちゃんと伝われば、こんなこと問題ないのでしょう。
ちょくちょく実家を訪ねてくれましたが、長居することなく、「また来ますね」と自分のタイミングで帰る元夫。母との関係は良好で、むしろ自然体だからこそ心地よい距離感が生まれていたのだと思います。

私がしてしまった「合わせすぎ」

一方で、私はというと……。
本当は早く帰りたいのに言い出せない。
無理して滞在するから、だんだん不機嫌になっていく。

食べたいものを「食べたい」と言えず、お鍋が続くのもしんどい。
「珈琲を飲む?」と聞かれても、本当は紅茶がいいのに「はい」と答えてしまう。
デザートを勧められても「遠慮します」と断ってしまう。

その時の私は、それがいいと思っていたけど、こうして客観的に見ると「アホやなあ」と思います。

義理の家族のせいではありません。
それは、私が自分の気持ちを言えず、無理に合わせてしまったせいでした。

無理して「いい嫁」に見られようとするあまり、結果として自分を苦しめてしまった。
そして、不機嫌になった私を見て、元夫もしんどかったと思います。
「無理に合わせること」は、結局は、自分も含め、誰のためにならなかったのです。

関係修復のヒント

尊重しつつ、無理に合わせない

義理の親に対して「嫌いなものを無理に食べる」「やりたくないことを我慢する」必要はありません。
大切なのは、気持ちは尊重しつつ、自分のペースを守ることです。

素直に「苦手なんです」と伝えるだけで十分。
角が立ってもいいや。――そう腹をくくることも大事です。

無理をして笑顔をつくるよりも、少し不器用でも誠実に伝える方が、長い目で見れば関係は穏やかになります。

自分のペースを守る

滞在時間が長ければ孝行になるわけではありません。
短くても、笑顔で過ごす方がずっと良い関係につながります。

「次にまた気持ちよく会うための距離感」と考えれば、無理をしないのが一番です。
義理の親との付き合いは、自分が思っているよりもずっと長い関係になるのですから。

共通の話題を見つける

嗜好や価値観が違っても、共通の話題は見つけられるはずです。
孫の話、趣味の話、旅行の話――。
「合わない部分」に目を向けるのではなく、「合う部分」を探すことが大切です。

ただ、嗜好品については、相手を否定することも、自分が我慢することも、どちらも良い結果を生まないと思います。
このテーマについては、また別の記事で掘り下げて書いてみたいと思います。

感謝の言葉を忘れない

あたりまえのことなんですが――。

「お世話になりました」「楽しかったです」
ほんの一言でも、感謝の言葉は関係を温かくします。

できれば、明るい声と笑顔で伝えられると、相手の心にもすっと届きます。

「今回書いたように“無理に合わせすぎない”ことは大切です。さらに一歩踏み込んで、義理の親に自分を理解してもらう工夫についてはこちらで詳しく書いています👇」
👉 我慢せずに義理の親と付き合う方法|自分を理解してもらうのが一番ラクな理由と、それができない人のための5つの工夫

おわりに

「義理の親と合わない」と悩むのは、あなただけではありません。
環境も、年代も、嗜好も違うのですから、合わなくて当たり前。

大切なのは、尊重しながらも無理に合わせない勇気を持つことです。
義理の親との距離感は、「尊重するけど合わせすぎない」。
そのバランスを意識するだけで、心はずいぶん楽になります。

義理の親との関係で悩んでいる人に、少しでも気持ちが軽くなってもらえたら。
そして、家族の形が「ひとつ」ではないことを、改めて感じてもらえたら嬉しいです。

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