「親孝行しなきゃって思うけど、なかなかできていない」
そう感じている人は、多いのではないでしょうか。
忙しい日々のなかで、ついつい後回しになってしまう“親のこと”。
気がついたら、何か月も会っていない。連絡もしていない。
そうなると、余計に動けなくなる……。
でも、そんなときに思い出してほしいのが、「ゆる孝(ゆるい親孝行)」という考え方です。
「ゆる孝」は、“無理をしない・がんばりすぎない・ちょっとだけでもOK”な、
自分のペースでできる親孝行のこと。
「会いに行けないからダメ」「何もしてあげられなかったから失格」なんてことはありません。
大切なのは、気持ちがあること。それを、無理なく届けること。
そんな“続けられる親孝行”こそ、ほんとうの親孝行だと思うのです。
“がんばりすぎない親孝行”。
“ちょっとだけで、ちゃんと届くやさしさ”。
義務ではなく「関係をあたためる習慣」のようなものかもしれません。
無理しない、がんばらない
「時間をつくって実家に帰らなきゃ」
「顔を見せないと、親がかわいそう」
まさに、今の私がそうなんです。
疲れていても、時間がなくても、がんばって会いに行く──。
でも、自分がクタクタになっていたら、
それは果たして“親孝行”なのでしょうか。
ときには「今日は行けない」「また今度にしよう」という選択も、
自分を守るための、優しさです。
プレッシャーを感じない
「親孝行って、何をすればいいんだろう」
「これで合ってるのかな?」
そうやって考えすぎて、身動きが取れなくなることがあります。
私自身、何度もそんなふうに迷ってきました。
でも、思うんです。
親孝行に、正解ってないんじゃないかなって。
どんな形であれ、「あなたらしく」「続けられること」が、
いちばん心に届くやさしさになるのではないでしょうか。
たとえば──
・スーパーでカットスイカを見つけて、母の顔が浮かんだから買って持っていった
・YouTubeで昔の歌謡曲を見つけて、LINEで送った
・テレビで旅行番組を見て、「そういえば昔行ったね」と写真を送った
そんな、ちょっとしたことでも、
親はふと笑顔になったり、「覚えててくれたんだ」と心があたたまるものです。

自分が“楽しい”を選ぶ|お互いのために
私自身、昔は「親孝行=がんばること」だと思っていました。
でも、無理をしながら続けていると、だんだん笑顔が減っていく。
義務感だけだと、心は通じない。
そこで思いついたのが「私も一緒に楽しめる」でした。
たとえば──
・おいしいケーキ屋さんに一緒に行く(または買っていく)
・近くの公園で季節の花を一緒に眺めながら、のんびりベンチでおしゃべり
・一緒に料理をつくって食べる
そんな、気張らない一緒の時間のなかで、自然と笑顔がこぼれてくるものです。
思い出すのは、鳴門に住んでいたおばあちゃんのこと。
わかめの佃煮を炊いては、タッパーに入れて送ってきてくれました。
あれが届くのが、ほんとうに楽しみで、
開けるたびに「来たー!」と喜んでいた子ども時代。
その話を母にすると、ちょっと誇らしげに笑ってくれます。
そして、母もときどき似たような佃煮をつくってくれるんだけど……
いつも、ちょっと薄い(笑)
その度に母が「あんなにお醤油とお砂糖を入れられない」と言ってたことを思い出します。
こういう思い出話しは、母にとっても私にとっても楽しい時間。
「これやってあげなきゃ」ではなく、「これ、一緒に楽しみたい」で選ぶ。
そのほうが、心が通う時間になります。

“手間なし”でいいんです
思い出に残ることをしてあげようと思えば思うほど、
親孝行のハードルを自分で上げてしまいます。
旅行に連れて行くとか、高価なプレゼントとか。
でも、そんなのはできるときだけでいい。
心が届くちょっとした気遣い…
たとえば──
・朝起きて、「今日も元気?」のLINEをひとこと
・通りがかりに見かけた紫陽花の写真を撮って、「きれいやったよ」と送ってみる
・電話の最後に「また今度、一緒に〇〇行こうね」と、さりげない約束
それだけで、親の心はふわっとあたたまります。
とくに高齢になると、体調や気分に波があるからこそ、
“手間をかけすぎない”くらいが、ちょうどいいこともあります。
ほんの少しの気づかいで、ふっと笑顔になれる。
そんな“ゆる孝”のヒントは、他にもたくさんあります。
親孝行の新しい形とは?今すぐ始められる7つのアイデア
“できるときに、できるだけ”がちょうどいい
「ねばならない」と思うようなことは、やめましょう。
疲弊してしまいますよ。
自分のペースでいいんです。
何を優先するか。
それは、まずは自分の人生であること。
それを忘れないでください。
今日できなければ、明日やればいい。
そう思えるくらいが、ちょうどいい。
親孝行は、ずっとつづくものだから
親の笑顔を見ると、ホッとしますよね。
それはきっと、お互いに「大切にされている」と感じられるから。
ゆる孝、なかなかいいと思いません?
がんばらなくていい。
特別なことをしなくてもいい。
“できるときに、できるだけ”。それで十分です。
だって──
親孝行は、ずっとつづくものだから。
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