突然、親が倒れた――。
そんな連絡を受けたとき、あなたはどうしますか?
私も母が脳梗塞で倒れたとき、頭の中が真っ白になりました。
「すぐに病院に行かなきゃ」
「退院後の生活はどうすれば…」
焦る気持ちでいっぱいで、
一瞬で心がかき乱されてしまったのです。
でも、いろいろな経験を通して気づきました。
親が倒れたとき、実はすぐにやらない方がいいことがあるということ。
介護は「先を急ぐより、一歩引いて考える」ことがとても大切です。
今回は、私の経験も交えながら
親が倒れたときに読む7つの心得をお伝えします。
まずは情報を聞き取ろう。
親が倒れたと聞いたら…
誰だってすぐに病院へ飛んで行きたくなりますよね。
「何かあったらどうしよう…」と、不安で胸がいっぱいになるのも当然です。
でも、まずは落ち着いて病院からの情報を整理しましょう🍀
「今すぐ来てほしい状態なのか」
これは、思っている以上にとても大切なポイントです。
- 命の危険があるのか、ないのか。
- 病気なのか、怪我なのか。
- 意識はあるのか、ないのか。
まずはこの基本情報を優先的に確認してください。
「医師からの説明はいつ聞けるのか」
当日中に聞けるのか、翌日なのか…。
一見些細なことに思えるかもしれませんが、
これがわかるだけで心の準備もでき、予定も立てやすくなります。
「今日中に必要なものはあるのか」
命に関わる緊急事態なら迷わず駆けつけて。
でもそうでなければ、保険証やお薬手帳などの準備も忘れずに。
最近の病院には 「入院セット」 という便利なサービスもあります。
衣類・タオル・日用品・おむつ類など、
入院中に必要なものが一日定額で使えるので、
洗濯や荷物の心配が減るのは嬉しいですよね。
親が倒れたときは、心労だけでも相当なもの。
無駄な移動や不安を減らすためにも…
まずは深呼吸して、冷静に状況を整理することが大切です。

花子の体験談
私も母が倒れたと連絡を受けたとき、
「すぐに行かないと!」という気持ちでいっぱいになりました。
でも、そのとき私は出張先にいて、どうしてもすぐには動けなかったんです。
気が気じゃなかったけれど、
病院から「命に別状はありません」と連絡を受け、
仕事を終えてから病院に向かうことにしました。
病院について、母の声を聞けて、
ようやく深呼吸できたものです。
それでも、
いつも元気だった母が
病院のベッドに横たわっているのを見ると、
心がキューっとしました。
「いつまでも親が元気でいるとは限らない」
そう肌で感じた瞬間でした。
退院後の暮らし方をあわてて決めない
親が入院している間から、
つい先のことを考えて不安になるのは当然のことです。
高齢で体が思うように動かなくなったり、
後遺症が残るかもしれない、
そんな思いが頭をよぎると、
「早めに決めないと」と焦ってしまいがちです。
でも、入院中の状況(症状)は刻々と変わっていきます。
退院後も同じくです。
🌱 不安なら、看護師さんに
「退院後のことってどうなるでしょう?」
と聞いてみるのも良いと思います。
花子の小さな気づき
私も、母の退院後の生活をどうするか悩みました。
在宅介護にするか、施設に入ってもらうか…。
病気の種類にもよりますよね…。
例えば認知症の場合は、
いつか「施設」という覚悟が必要かもしれません。
ただ、母の場合は麻痺もあり、
高齢ということもあって
日常生活そのものにたくさんの不安がありました。
そんな時、頼りになったのは
病院のソーシャルワーカーさんです。
✅ どんな介護サービスが使えるのか
✅ 食事や清潔を保つ方法
✅ 掃除や洗濯、生活全般をどこまで支援してもらえるのか
細かいところまでしっかり教えてくれました。
ここがポイント
気をつけたいのは
本人の希望だけで決めるのも、
医師の意見だけで決めるのも危険ということ。
これから親の世話をしていく「自分」がいる。
この視点を忘れてはいけません。
私は仕事もあり、
頼りにしていた姉も倒れてしまい、
ひとりで母の介護をすることに…。
「この状況では私ひとりじゃ無理」
そう思ったからこそ、プロの意見を聞きました。
でも、ただ聞くだけではありません。
「要望」をきちんと伝えたのです。
母の不安を取り除く方法も、
生活のことも、病気のことも――
一つひとつ具体的に相談しながら、
私にとっても母にとっても無理のない形を探りました。
退院後の生活は、焦らず、
親の状態が落ち着いてから考えるのが大切です。
そして、決めるのは「親のため」だけではなく、
「親とあなた自身のため」であることを忘れずに。
親の退院が決まると、
「あれもこれも準備しなきゃ!」と焦ってしまいがちです。

準備は“ゆっくり”進めよう
親の退院が決まって、
家に帰ってくるとなると…
「あれもこれも準備しなきゃ!」
と、焦ってしまいますよね💦
仕事や家庭の都合で時間が取れないと
「一度に全部決めてしまいたい」
と思うこともあるかもしれません。
でも、ここは 大きく深呼吸を
介護用品やリフォームなどの大きな決断は、
慎重に進めることがとても大切です。
花子のリアル介護日記
我が家には、父が使っていた介護ベッドがありました。
「とりあえずこれでいいかな」と思い、
最初はそれを使ってみました。
でも、しばらくすると…
「母にはこのベッドは合わない」 と気づいたんです。
そこでケアマネージャーさんや専門の方に相談。
母にぴったりのベッドを レンタル することにしました。
介護用品は“レンタル”という選択肢も
購入だけでなく、レンタルできるものもたくさんあります。
しかも介護保険を使えば…
✅ ベッド
✅ 車いす
✅ 手すり
…etc.
このレンタルには、介護保険が適用されます。
その後、家の手すりについても
母から
「もう少し安定したものが欲しい」
という希望がありました。
最初はレンタルの手すりを使い、
「本当に必要だ」と確信してから
ちゃんとした手すりを購入し、工事を依頼しました。
ここで大切なのは…
ネットで情報を集めることもできますが、
やはり 「実際にプロに相談する」 のが一番確実です.
ケアマネージャーさんや
福祉用具専門相談員さんに相談すると、
あなたの家族の状況に合わせて
“本当に必要なもの” を提案してくれます。
情報を集めすぎない
親が倒れると、ネットや本で一生懸命調べる人も多いでしょう。
でも、情報が多すぎると
かえって混乱したり、
不安がどんどん膨らんでしまうことがあります。
花子のつぶやき
私も最初はネットで介護の情報を調べましたが、
結局、不安ばかりが募っていきました。
「この状態で母は家に帰れるのだろうか…」
「私ひとりで介護なんて無理かも…」
そんな気持ちで検索していると、
目に入るのは心配になるような話ばかり。
不安なときにネット情報を見るのは、
余計に不安をあおることだと感じました。
大切なのは“人と繋がること”
私がたどり着いた答えは、
「プロに聞くのがいちばん」ということです。
特にケアマネージャーさんとの関係はとても重要。
お菓子の差し入れや気遣いではなく、
“しっかりと意思疎通をすること”です。
✅ 母がどうしたいのか
✅ 私がどうしてほしいのか
きちんと伝えることが、信頼関係の基盤になります。
そして、何か問題がなければ
むやみに連絡しないことも大事です。
「任せる」=「信頼する」
この姿勢があると、ケアマネージャーさんも
より良い提案や対応をしてくれます。
介護は、人によって状況も答えも違います。
情報はほどほどにしつつ、
「この人に任せよう」と思える相談相手を
見つけておくことが何よりの安心材料です。
介護保険の申請はタイミングがカギ
介護保険を使えば、
訪問看護、デイサービス、
福祉用具のレンタルなど、
さまざまなサービスが受けられます。
「早めに申請しておかないと」と思いがちですが、
入院直後の申請は避けるのが無難です。
花子からのアドバイス
申請のタイミングや方法は、
プロに任せるのが一番安心です。
もし「でも、申請しないと準備できない…」と思うなら、
その気持ちをケアマネージャーさんに伝えてください。
介護の現場を熟知したプロが、
状況に合わせた進め方を教えてくれます。
ただし、ここは要注意!
ケアマネージャーさんは患者や家族の思いを
しっかり受け止めてくれますが、
介護認定されるかどうかはまた別の話です。
実は我が家もこんなことがありました。
母が入院中、病院側が母のためにと介護認定を取ってくれたのですが、
翌年の認定調査で母が
「元気です!」
と言ってしまい、まさかの認定取り消し…。
介護あるあるですねぇ・・・
このケース、意外と多いんです
高齢の方は
「迷惑をかけたくない」
「弱っていると思われたくない」
という気持ちから、
つい“元気です!”と言ってしまいがちです。
問題はそこではなく、
日常生活にどのくらい支障があるかが重要です。
認定調査では「どんな風に答えるか」もポイントになるので
心配な場合はケアマネージャーさんに相談しておくと安心です。
✅ 申請のタイミングは「状態が落ち着いてから」
✅ ケアマネージャーさんや病院の相談員と連携する
✅ 認定調査の注意点も把握しておく
これが後悔しないためのポイントです。

全部ひとりで抱え込まない
親の介護は、
家族の中の誰か一人が中心になることが多いものです。
そして、その「誰か」が「自分だ」と思い込み、
「私が頑張らなきゃ」と
すべてを抱え込んでしまうケースも少なくありません。
花子の選択
私は最初から「ひとりじゃ無理」と思っていました。
数十年、難病で入退院を繰り返してきた私。
姉も倒れ、「もし私が倒れたらすべて止まる」と想像できました。
今では、
✅ 私は料理や家の中のこと
✅ 姉は病院まわりや買い物
✅ あとはヘルパーさんやデイサービス
「できることは家族が、できないことはプロが」
そんな分担ができていて、とても助かっています。
介護は長丁場です。
一人で頑張りすぎると、必ずどこかで限界がきます。
頼ることは悪いことではありません。
むしろ、親のためにもあなた自身が元気でいることが大切です。
✅ 「私だけで何とかしよう」と思わない
✅ 家族やプロと「チーム」で介護する意識を持つ
✅ 頼ることは親にとっても安心につながる
長く続くからこそ、無理をしないことが大切です。
自分のペースを守る勇気
親が倒れると、
つい自分のことを後回しにしてしまう人が多いです。
でも、介護は短距離走ではなく長距離マラソン。
まずは自分が元気でいることが何よりも大切です。
花子の心の整理
正直なところ、
「自分の生活を変えてまで親の面倒をみるべきか」
これは今でも私自身の中で大きなテーマです。
私は仕事の都合で
母とは別に暮らしています。
実家は広い庭付きの一戸建て。
そこに住めば、家賃もいらないし、
遠く離れて心配することもない。
頭ではそうわかっているのに、
「今すぐ戻るべきか」と迷いがありました。
最近、四日ほど実家に滞在してみて
ひとつ気づいたことがあります。
三度の食事を作るのが、
想像以上に大変だったんです。
私はお気楽な独身生活なので、
都会に住んでいれば食事も不自由なく手に入ります。
でも母のためにと思うと、
✅ 栄養を考える
✅ 「同じものばかりじゃダメかな?」と悩む
✅ 片付けまで含めて1〜2時間かかる
それが1日3回となると、
食事だけで4~5時間以上も拘束されてしまうのです。
ここで気づいたこと
これを毎日続けるのは、正直無理だと思いました。
何度も言いますが、
自分のペースって本当に大事なんです。
最初のスタートダッシュはできても、
そのペースでずっと走り続けるのは難しい。
だからこそ
まずは自分の生活、
できれば自分の幸せを大切にすること。
その幸せの中に
親との時間も自然に入っていけば良いな
そう思っています。
さいごに
親が倒れたときは、誰だって焦ります。
でも、焦らず冷静に
「何をするべきか」
「何をしないべきか」を見極めることで、
親にとっても、あなたにとっても
より良い介護のスタートが切れるはずです。


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